この旧い建物「淡翁荘」はまるでシモンの人形を迎えるために存在していたかのようだ。人形たちは、昔からその場所に飾られることが決められていたように、ぴったりと洋館の内部に納まっている。時間が緩やかに流れる良き時代の建築物の中で、人形―異界の住人―たちが静かに呼吸する幻想のドールハウスが誕生した。
人間にとって一番身近でありながら、同時に一番わかりにくいもの。
「人形」はいつも、みる人を居心地悪くさせます。
人形とは玩具なのか、アートなのか、―――
このあいまいさも、そうした居心地の悪さを増幅させます。
四谷シモン人形館 淡翁荘
昭和11年に淡翁・鎌田勝太郎が居宅として建築した鉄筋コンクリート壁構造2階建の洋館。
四谷 シモン Yotsuya SIMON(1944-)
1944年、東京生まれ。
坂出市・鎌田醤油敷地内の洋館、「淡翁荘」が「四谷シモン人形館」として2004年7月6日から火曜日、木曜日、土曜日に一般公開(有料)されています。